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アナログな部品管理方法から脱却し、データを可視化・共有化する

目次

ここでは、人の感覚値に頼っていた業務の見直しやペーパーレス化など、BOMシステムの導入による製造業のデジタル化について、くわしく解説しています。BOMシステムの導入を考えている方や製造業のデジタル化に興味がある方はぜひチェックしてください。

製造業業務のIT化に欠かせないBOMシステムの導入

製造業の現場において、BOMシステムの導入は業務のIT化にとって重要です。具体的に、BOMシステムの導入がどのように業務をデジタル化させ、どのようなメリットをもたらすのか、以下にいくつかのポイントに分けてまとめてみました。

情報の共有化・可視化

BOMシステムを導入すると、各部門の壁を超えてシステム上で共通の画面を使え、情報も共有できるようになります。各部門がシステム上で部品の手配進捗や納期などを正確に把握できるため、部品の手配漏れや部品不足といったミス防止にもつながり、BOMの情報もシステム内に蓄積されていくため、以前作ったBOMの検索や流用も可能となります。

さらに、こうした情報の共有化・可視化によって、部品の手配~製造までの工程フローを同一データで各分野が把握できるため、顧客の要望にもより迅速に対応できるでしょう。

業務のペーパーレス化

製造業では、多くの場合、エクセルや図面などの紙を用いてBOMの管理を行っています。しかし、こうしたアナログなBOM管理では、担当者の入力ミスや部門間での転記漏れ、表記矛盾といったトラブルが発生しがちです。

BOMシステムを導入することで、こうした属人的なミスを軽減できるほか、紙での管理から脱却でき業務全体のペーパーレス化にもつながります。

他のITシステムとの連携

BOMシステムを導入してBOM管理をシステム化すると、製造業で使用する他のシステム(生産管理システムや資材購買システム、販売管理システムなど)との連携も可能になります。

これにより、「どの生産ステップにおいて、どの部品が、どれくらい使用されているのか?」「その製品の部品は、組み合わせや流用が可能か?」「各製品のリードタイムにはどういった違いがありどの部品が関連しているのか?」など、新しい角度から課題を見つけることもできるようになり、この点でも業務改善に貢献すると言えるでしょう。