目次

失敗せずに
BOMシステム(部品管理)
を導入するには

BOMシステムは魅力的と思っていながらも、いざ導入しようとするとデータの移行・登録作業、導入・運用コスト、他システムとの連携など様々な課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは導入する前に知っておきたいBOMシステムの選び方を解説します。

小さな領域から導入できる
単体製品を検討しましょう

製品情報管理システム(PDM)や生産管理システムといった大規模な仕組みをいきなり導入するのではなく、BOMシステムを単体で導入し、小さな領域から少しずつDXを推進していきましょう。

導入時のネックを解消できる
製品・会社に注目しましょう

「初期コストや運用コストが高くて導入できない」「既存システムが複雑」「プロジェクトを推進する社員がいない」など、BOMシステム導入の課題を解決してくれる製品・会社を選びましょう。

クラウド型と
オンプレ型の比較

クラウドSaas型 オンプレ型
コスト
初期費用・維持費
比較的安価 高額になりやすい
導入までの期間 短期 長期
機能カスタマイズ -
既存システムとの連携 CSV連携 API連携
保守・
メンテナンス
システム提供側が管理 自社で対応
モバイルアクセス 複雑な設定は不要 VPNなどの設定が必要
クラウド型とオンプレ型の比較

部品表システム
(BOM)・
関連サービスを
一覧で紹介

クラステクノロジー「Celb」

導入コスト0円からスタートでき、毎月必要な分だけライセンスを増減してムダなく運用ができるBOMシステム。高速検索エンジン搭載で、ストレスフリーな操作性も実現しています。

所在地 東京都渋谷区代々木1-35-4 代々木クリスタルビル6F(本社)
電話番号 03-5333-1301
公式HPのURL https://www.class.co.jp/celb/

大興電子通信「rBOM」

部品表を軸として、モノと情報の「一元化」「共有化」「リアルタイム化」を実現しているハイブリットタイプの生産・販売管理システムです。個別受注型生産向けです。

所在地 東京都新宿区揚場町2-1 軽子坂MNビル
電話番号 03-3266-8111(代)
公式HPのURL https://www.daikodenshi.jp/solution/rbom/rbom-v2/

NSW「Base-Right」

それぞれの運用・業務に合わせたシステム構築を行えるPDMシステム。部品管理、BOM管理(構成管理)、図面・文書管理といった多彩な機能により、設計・開発業務を効率化してくれます。

所在地 東京都渋谷区桜丘町31-11(本社)
電話番号 03-3770-1111(代)
公式HPのURL https://baseright.nsw-manufacturing.jp/

日立パワーソリューションズ「PowerBOM」

自身も“モノづくり企業“である日立パワーソリューションズが開発しているBOMシステム。モノづくり現場の課題を実際に解決してきた経験&ノウハウが詰まったシステムです。

所在地 東京都千代田区外神田1‐18‐13 秋葉原ダイビル(東京本社)
電話番号 03-6285-2970(代)
公式HPのURL https://www.hitachi-power-solutions.com/product/product-lifecycle/plm/powerbom/index.html

大塚商会「生産革新 Bom-jin(旧 BOM Conductor)」

製品・部品の標準化により、生産性のアップを強力にサポートしてくれます。また、「生産革新 Raijin」などの生産管理システムとのBOM連携で、一気通貫を実現することもできます。

所在地 東京都千代田区飯田橋2-18-4(本社)
電話番号 03-3264-7111(大代表)
公式HPのURL https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/product/bom-jin/

JJBアドバンスト・テクノロジー「統合BOMオプション」

JBアドバンスト・テクノロジーの製品「R-PiCS(「R-PiCS V4」「R-PiCS Ex」「R-PiCS NX」)」とシームレスに連携することができるBOMシステムです。R-PiCSから、設計部品表のオート取込が行えます。

所在地 東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー13F(本社)
電話番号 該当する情報を発見できませんでした。
公式HPのURL https://www.r-pics.com/product/bom/bom_1.html

図研プリサイト「Visual BOM」

3Dデータを活かしたオリジナル機能を強みとするBOMシステム。組織や知識、言語などの壁を越えた情報共有&データ活用を可能にしてくれます。優れた高速性も特徴のひとつ。

所在地 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央32-11 図研センター南ビル5F
電話番号 045-942-2273
公式HPのURL https://www.presight.co.jp/product/visualBom.php

クラステクノロジー「ECObjects」

製造のプロセス全体における情報共有&情報配信の推進により、柔軟なモノづくりを可能にしてくれるシステムです。それぞれの業務状況に合わせた段階的な導入が可能なのも特徴。

所在地 東京都渋谷区代々木1-35-4 代々木クリスタルビル6F(本社)
電話番号 03-5333-1301
公式HPのURL https://www.class.co.jp/product/

アラスイノベータ「Aras Innovator」

BOMの完全可視化を実現してくれます。「EBOM」「MBOM」をシンクロさせて、部門間の壁を超え変更状況等を可視化できます。サブスクリプションモデルならスモールスタートも可能です。

所在地 東京都千代田区有楽町 1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー30F
電話番号 03-5797-7920
公式HPのURL https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/bill-of-materials

NEC「オブリガート」

製品ライフサイクル全体で基準情報を管理・集約し、デジタルスレッドでシームレスにデータをつなげます。それぞれのニーズに合わせて導入方式を選べるのもうれしいポイントです。

所在地 東京都港区芝5-7-1
電話番号 03-3454-1111
公式HPのURL https://jpn.nec.com/obbligato/index.html

ダッソー・システムズ「ENOVIA」

PDM機能も内包されているPLMソフトウェア。CADデータの管理だけでなく、E-BOMデータの管理や、プロジェクト管理など、さまざまな機能を使うことができます。

所在地 東京都品川区大崎2-1-1(東京本社)
電話番号 03-4321-3500(代表)
公式HPのURL https://www.3ds.com/ja/products-services/enovia/

シーメンス「Teamcenter」

CADデータやBOM管理、文書管理を一元的に行うことができ、業務の改善を図れます。コストの最適化や品質管理といった機能が充実しているのもうれしいポイントです。

所在地 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー(シーメンス株式会社)
電話番号 該当する情報を発見できませんでした。
公式HPのURL https://www.plm.automation.siemens.com/global/ja/products/teamcenter/

富士通「COLMINA(旧PLEMIA M3 BOM)」

利用規模別、業態別の製品が用意されていて、それぞれのニーズに合わせて、より業務の状況などにフィットするかたちでの導入を行えます。直感的に操作できるのも魅力。

所在地 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター(本社事務所)
電話番号 03-6252-2220
公式HPのURL https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/manufacturing/monozukuri-total-support/products/plm-software/plemia/m3-bom/

BOMシステム(部品管理)
の基礎知識

導入により得られるメリットや実際の導入事例、導入するまでの一般的な流れ、BOMシステムの価格相場など、BOMシステムを導入する前にぜひ押さえておきたい重要な基礎知識を、一挙にまとめています。

BOM(部品管理)システムとは

BOMとは、Bill Of Materialsの略称で部品構成表を意味します。
BOM(部品管理)システムは、部品情報を効率よく管理し適切な情報を提供するために用いられる製造現場で使用されているシステムです。

BOMシステムは部品表を一元管理するシステムと、各部門に特化したシステムの2つに分けることが出来ます。
部門間で整合性をとることを重視するのか、各部門で活用しやすいことを重視するのかによって導入タイプを選ぶことが求められます。

BOMシステムを導入するメリット

BOMシステムを導入することで、二重入力や記入ミスなどの人為的ミスが軽減されます。
また、部品データを共通画面から全部門でチェックできるため、誤記が見つけやすく製造工程がスムーズに進むことに繋がります。

原料やパーツの手配状況を確認できれば、製造工程の進捗状況が把握しやすくなるでしょう。更に、BOMシステムは部品情報をデータ上で管理できるため、部品情報の追加・変更が容易に行えるメリットもあります。今までかかっていた手間を削減できることで、他の業務に注力することにもつながります。

BOMシステムの選び方

BOMシステムを選ぶときには、自社が何を求めているかをポイントとすることが大切です。機能性を重視する場合は、自社の課題を解決するためにどのような機能が必要かを考え、各システムの搭載機能をチェックすることが大切です。

BOMシステムの費用も重要なポイントです。一括買い切りタイプは導入時に高額な費用がかかってしまいますが、その後の利用代金はほとんどかかりません。一方、月額払いタイプは初期コストが抑えられるメリットがあります。

BOMシステムの価格

BOMシステムの価格は料金形態により異なります。多くのBOMシステムで採用されている一括買い切りタイプは、導入時に一括での支払いが必要となるため初期コストは数十万円~数百万円程度かかってしまいます。機能が多いシステムであればそれだけ高額な費用がかかってくるでしょう。

月額払いタイプは導入時に0円から始められるシステムもあるなど、初期コストを抑えられるメリットがあります。毎月の支払いも高額なものではなく、大きな予算を使えない企業でも安心です。BOMシステムを導入する際には、導入後に得られるメリットや初期コストなどを総合的に判断して選びたいものです。

BOMシステムを導入する流れ

BOMシステムの導入は、検討→導入→稼働という3つの段階で行います。BOMシステム導入時には目的を明確化し、システムを選びましょう。導入する際には自社に必要な機能を有しているかをチェックし、現在のシステムとの比較検証を行います。

本稼働をした後も、生じた課題に対して改善を行うことで、より良いシステム運用が可能となるでしょう。

E-BOM・M-BOM・S-BOMの種類の違い

人為的ミスの防止や必要な部門に最適な情報を伝えるために導入し、活用されているBOMシステムには様々な種類があります。より効率的にシステムを運用するためには、自社の経営戦略や製造形態、導入する部門に適した管理方法のBOMシステムを選ぶ必要があります。
ここでは、設計部門に適したE-BOMや製造工程も確認できるM-BOM、販売支援システムと連携することで効果的なS-BOMなどのそれぞれの特徴や適した部門について詳しく解説しています。
その他、購買BOMやサービスBOMの特徴も紹介し、サマリー型やストラクチャ型といった管理方法による分類も解説しています。

BOMシステム(部品管理)
で実現できる製造業DX

正しい原価管理によって、見積り精度が向上する

正しい原価管理によって、
見積り精度が向上する

BOMシステムは部品の原価をソフトウェア上で一元管理するため、部門間で共通のデータを参照することが可能です。

常にアップデートされる原価が正しく管理できるため、見積りの精度とスピードが飛躍的に向上。

顧客の見積り依頼を迅速に対応できるため、他社と差別化を図ることができるでしょう。

ベテランに頼っていた属人的な業務が減る

ベテランに頼っていた
属人的な業務が減る

「この部品は○○さんに聞かないと詳しくはわからない」こんな状態になっていないでしょうか。

BOMシステムで部品情報を管理することにより、新人とベテランの情報格差が軽減

ベテランの知見をデータ化することで、次の世代へ知見を引き継ぐことができるでしょう。

人的ミスを減らし、業務効率アップを実現

人的ミスを減らし、
業務効率アップを実現

アナログな方法で部品表を管理していると「古いバージョンのExcelで原価計算していた」「図面情報が別シートに分散しているため間違った情報を参照してしまった」といった人為的なミスが起こりがちです。

BOMシステムなら全部門で最新情報を参照、図面情報を集約できるため、業務効率化が実現します。

BOMシステム(部品管理)
を導⼊するために
知っておくべきこと

「現場の不満は何か」「業務改善できることは何か」といった自社の課題をすれば、適切なBOMシステムを選ぶことができるでしょう。
BOMシステムが解決できる製造業の課題についてフォーカスします。