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統合化BOMとは?

統合化BOMとは、これまでにあったような目的別のBOMを統合したもののことをいいます。各部門や拠点で使用しているBOMを一つにまとめることで、製造や部品に関する情報の管理を一元化することができ、リアルタイムでの情報提供が可能になります。スムーズに情報共有ができると、意思決定・取り組みがスピーディーに進められるようになります。

BOMを統合させるために必要なことは

BOMの統合化は容易ではありませんので、事前に必要なことを理解しておくことが重要です。
BOMの統合化を目指すにあたっては部門や拠点でどのような情報を抱えているかを共有しておき、社内全体の情報を把握する必要があります。また、情報の共有に加えて共通言語の設定を行い、コードや番号・部品名などを新たに設ける必要もあります。情報を社内共通の共通認識として定着させられれば、スムーズな統合が実現できます。
ですが統合したBOMをすべての部門と拠点で確認できるよう仕組みを構築しておくことがポイントとなっているなど、統合化の実現には時間と労力を要します。一方で得られるメリットも多くありますので、やはりしっかりとした準備が必要です。

統合化BOMの特徴について

統合化BOMを実現するとさまざまなメリットが得られると紹介しましたが、具体的にどのようなものがあるでしょうか。ここでは特徴という形で、大きく3点を紹介していきます。ぜひ参考にして下さい。

一気通貫で管理できる

どのような業種・業界でも、「効率化」を実現するためには適切な情報管理・情報共有によるスムーズな対応が必要です。統合化BOMは社内の情報を一気通貫で管理することができるようになりますので、リードタイムの飛躍的な向上・コンカレントエンジニアリングの実現・E-BOMからM-BOMへの成長と連続性の促進などさまざまな効果も期待できるようになります。各部門・拠点の連携が今まで以上に強化されることになるなど、多くのメリットが得られるでしょう。

共通情報のインフラとなる

統合化BOMは社内における情報共有のインフラとして機能するようになります。従来の部品表に製番の概念を導入することができるので、生産設計において必要となる工程手順や受給ルートの情報を一括してまとめることが可能です。これらの情報をリアルタイム管理することにより、社内全体でのコミュニケーションにおける情報インフラとなり、あらゆる業務がスムーズに動くようになるでしょう。

部分最適の切り口で共有できる

少ないデータを大きく広げて共有することは難しいですが、一元化されたデータを細分化し、必要に応じて提供することは可能です。BOMの統合化を実現すると統合したデータを部分最適の切り口で共有することが容易になりますので、各現場・各拠点において必要な情報だけを切り出して使えるようになります。これにより情報の成長と連続性を維持しながら利用者に応じた最適な情報提供・情報開示が実現可能になるでしょう。

まとめ

ここではBOMの統合化を実現するとどういうメリットがあるのかなどについて解説していきました。新たなソリューションを導入するなど社内の環境を変えるとなるとたくさんのエネルギーが必要になりますので、特徴やメリットなどをしっかりと知ってから取り組むことをおすすめします。このサイトではBOMシステムのおすすめ情報や関連知識などをさまざま紹介していますので、ソリューション探しにお困りの方はぜひチェックしていって下さい。

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